雲ゆえの気まぐれ

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Cisco IOS-XEをESXi版CSR1000V気軽に試す

Cisco IOSを気軽に検証したいといえば、GNS3が真っ先に思い当たるでしょうが、VMwareのESXi上でCisco IOSを動作させる方法もあります。

 

 

 

ESXiでCisco IOS XEを動作させるには

今回は、CSR1000Vという仮想ルータ製品をESXi上にデプロイさせる方法を紹介したいと思います。

CSR1000VはIOS XEというOSで動作します。CSR1000Vに限らず、最近のCisco製品のISRシリーズやcatalystシリーズの多くはIOS XEで動作します。

学習目的はもちろんのこと、現役バリバリのOSバージョンで動作させることもできるので、ザックリとルータ機能を試したり、簡易的な検証をするのであれば、CSR1000Vはおすすめです。

また、ESXiへのデプロイ方法も非常に簡単です。

詳細はこちらに記載されています。この通りに実行していけばデプロイ可能です。

www.cisco.com

 

とはいえ、若干分りづらかったり、忙しい人からしたら、「読む暇なんてねーよ」ということだと思います。サクッとデプロイし、ESXi上でデプロイさせる方法を紹介します。

 

 

CSR1000VをESXiにデプロイするための事前情報

ちなみに今回利用するCSR1000VおよびESXiのバージョンは下記の通りです。

  • CSR1000V:3.16.6bS
  • VMware ESXi :6.0

 

 マシンスペックとしては下記が必要になりますので、ご注意を

(VMware ESXi 6.0 is supported on Cisco IOS XE 3.16.1S and later, and 3.17S and later.)

8 GB virtual disk

The following virtual CPU configurations are supported:

1 virtual CPU, requiring 4 GB minimum of RAM

2 virtual CPUs, requiring 4 GB minimum of RAM

4 virtual CPUs, requiring 4 GB minimum of RAM

8 virtual CPUs, requiring 4 GB minimum of RAM

 

なお、上記OSバージョンのCSR1000Vでは、「bin」、「iso」、「ova」といったファイル形式がありますが、今回はovaを利用することとします。

 

 

CSR1000VをESXiにデプロイ

ではCSR1000VをESXiにデプロイしていく手順を紹介していきます。

まずは、vSphere Clientにログインします。以降は手順に従いデプロイを進めてください。

  • 「ファイル」から「 OVF テンプレートのデプロイ」をクリック

 

f:id:pupuchang:20190406234301j:plain

  • 「参照」からローカルに保存しているCSR1000V(3.16.6bS)を選択して、「開く」をクリック

f:id:pupuchang:20190406234544j:plain

  • 「次へ」をクリック

f:id:pupuchang:20190406234829j:plain

 

  • 「次へ」をクリック

 

f:id:pupuchang:20190406234905j:plain

 

  • 「名前:」に任意の名前を入力して、「次へ」をクリック

f:id:pupuchang:20190406235029j:plain

 

  • 「構成:」の中から「Small」を選択して、「次へ」をクリック

f:id:pupuchang:20190406235226j:plain

ちなみに「構成:」を「Small」にした場合は「1 virtual CPU」、「4 GB RAM」です。

 

  • 「Thin Provisioning」を選択し、「次へ」をクリック

f:id:pupuchang:20190406235926j:plain

 

  • ここでは、そのまま「次へ」をクリック

f:id:pupuchang:20190407000132j:plainここで仮想インターフェースとネットワークのマッピングが可能ですが、後からでも全然問題ないです。

 

  • 「デプロイ後にパワーオン」にチェックを入れ、「終了」をクリック

f:id:pupuchang:20190407000317j:plain

すぐに利用したいため、デプロイ後にパワーオンにチェックを入れています。

 

  • しばらくするとデプロイが完了します。「コンソール」をクリックし、CSR1000Vがデプロイできたことを確認します。

f:id:pupuchang:20190407000814j:plain

いつものCiscoのオペレーションが可能になっているはずです。色々と設定をしてみると良いでしょう。